今回紹介するデッキはちょっと前のパックで出たカードを主軸にしているぞ。一つ前のシリーズである「十王編第四弾」で登場したカード「剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ」を主軸にしたデッキだ!
安くて分かりやすいうえ、意外と知られていないので初見殺し的な事が出来るぞ(被害者)
↑このデッキの切り札「剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ」 の収録されているパック。他にも「バラドヴィナシューラ」等が収録されています。
デッキレシピ
自然文明 16枚
ちんぱんじー ×4
呼織の鎖 マチョシビロ ×4
拿繰の鎖 パンチフォックス ×4
父なる大地 ×4
光文明 16枚
奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ ×4 (高いと感じるなら「検問の守り輝羅」でもOK
)
魔軸の鎖 カメカメン ×4
ミラクルストップ ×4
隻眼ノ裁キ ×4
レインボー 8枚
剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ ×4
天渚の鎖 イキリワニ ×4
主な高額カード
奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ 1枚555円(メルカリ最低価格)
魔軸の使い手カメカメン 1枚300円
ミラクルストップ 1枚300円
剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ 4枚555円
使い方
2ターン目にクリーチャーを出し、3ターン目「拿繰の鎖 パンチフォックス」「魔軸の鎖 カメカメン」「呼織の鎖 マチョシビロ」の効果で手札を増やしながらシールドをブレイクしていく。
ある程度盾を減らしたら「剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ」を召喚! パワードブレイカーを付与し、一気に殴って勝負を決めよう。相手のトリガーは「魔軸の鎖 カメカメン」からの「ミラクルストップ」でケアできる。
ドローソースが計12枚も入っているので、かつての水単速攻の様に粘り強く戦えるのが特徴のビートダウンだ!
各カード解説
天渚の鎖 イキリワニ
2ターン目に出しても良し、途中で出しても良しの良カード。アバレチェーンで最初にアタックしたクリーチャーのパワーが+4000される。
切り札「剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ」と強力にシナジーするカード。2ターン目「イキリワニ」⇒3ターン目「拿繰の鎖 パンチフォックス」を出して「イキリワニ」で1点⇒4ターン目「剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ」で「拿繰の鎖 パンチフォックス」を強化とすればパワー20000のQブレイカーとなり、4ターンキルが成立する。
とはいえ自身のパワーは1000と低く、殴りは強いが殴り返しに弱い点は注意
ちんぱんじー
2マナパワー4000自然単色という1点のみにおいて採用。「拿繰の鎖 パンチフォックス」で強化すればパワー6000に到達し、「拿繰の鎖 パンチフォックス」のドロー効果を発動する事が出来る。
また、その状態で「剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ」を出すとパワーが12000となり、ぴったりトリプルブレイカーになる点も嬉しい。
奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ
このデッキはビートダウンだが最速でも4キル、通常は5,6ターン目に勝負を決める流れになり、現代デュエマのビートデッキとしてはかなり遅い。
そのため3ターン目「アバレチェーン」発動用も兼ねていざとなったら殴れる2コストメタクリーチャーを採用した。
やはり「奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ」は汎用性抜群。流行りの「ドギラゴン閃」の動きを止められる点と、「ジャミングチャフ」で総攻撃を仕掛けると安全に盾を殴りに行けるのが魅力。
もし「ジャミングチャフ」が4コストだったら滅茶苦茶強かったが、その場合は殿堂不可避だろう。
拿繰の鎖 パンチフォックス
このデッキの3マナドローソースその1。条件はパワー6000以上のクリーチャーが必要で一番厳しいものの、パワーが4000あり生き残り安い点、アバレチェーンで味方のパワーを強化できる点が強い。
また、4ターンキルのパーツでもあるためこのデッキでは4投安定だろう。
呼織の鎖 マチョシビロ
ドローソースその2。アバレチェーンで山札の上から2枚を見、クリーチャーを1枚手札に加えることが出来る。
山札の上から2枚見れる点は優秀だが、パワーが2000しかないのが残念。
魔軸の鎖 カメカメン
このデッキの第二の切り札兼ドローソースその3。アバレチェーンで手札からコスト4以下の呪文を踏み倒すか、1枚ドローを選択できる。
総攻撃時に「ミラクルストップ」を唱え、呪文を封じるプレイングがかなり強力。「ミラクルストップ」の効果は次の自分のターンの初めまで続くので、初動が呪文のデッキ相手に使うと結果的に相手の行動を妨害できたりする(現環境なら5C等)
またトリガー枠として入っている「隻眼ノ裁キ」のフリーズを打てば1ターン相手クリーチャーの行動を封じ、「父なる大地」を使えば除去も出来る。
呪文踏み倒しが強力だが、呪文が無くとも1ドロー出来る点も嬉しい。
ミラクルストップ
次の自分のターン開始まで相手の一切の呪文を封じる4マナ呪文。「カメカメン」でタダで撃てるのが強いが、最後の詰めに手打ちする場合もある。
「カメカメン」&「ミラクルストップ」は普通に他デッキの方が採用されるコンボ。デュエマwikiでは「カメカメン」は「白緑アバレチェーン」には入りずらいと書いてあるが、このデッキでは呪文が12枚&ドローだけでも強力なので別に問題ない。
剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ
このデッキの切り札。味方のアバレチェーンの回数を2回に増やしつつ、アバレチェーンでパワーを倍にしパワードブレイカーを与える。
トドメ用の切り札ではあるが、普通にマッハファイターでリソースを稼ぎに行けるのが非常に強いカード。予め邪魔なクリーチャーを排除しつつアバレチェーンで確実にアドバンテージを稼ぎ、更にアバレチェーンを2回にする効果で後続のアタッカーもアバレチェーンの恩恵にあずかる事が出来る。
普通に10000まで処理できるマッハファイター&トドメ用のパンプ要因なので色々なデッキに入りそう。大量にメタクリーチャーを並べ、このカードでブレイク数を増やしてとどめを刺す「白緑メタリカ」なんか面白いかもしれない。
隻眼ノ裁キ
相手一体をフリーズし、手札から唱えた場合はシールド1枚の上に表向きで重ねられるカード。
4コスト以下の光のトリガー枠として採用。手札から唱える効果は踏み倒しても発動するので「カメカメン」で相手一体の動きを封じつつ更にシールドトリガーを仕込む動きが出来る。
大量展開時代。受け札として1枚しか止められないのはやや弱いが、それは仕方ないだろう。
父なる大地
4コスト以下の自然単色のトリガー枠として採用。
「リーフストームトラップ」はクリーチャーを並べたい暴拳王国とは相性が悪いと思い、こちらを採用。相手のクリーチャーを出さざるを得ないのはデメリットだが、トリガーした時に相手のマナゾーンに「クロック」が居ると相手ターンを飛ばすことが出来る。
その他でデメリット持ちクリーチャーを無理やり引きずり出すことが出来るので、意外な場面で活躍する事も。3マナで手打ちしやすいのも嬉しい。
このデッキの強い点・弱い点
デッキ内のカードパワーがかなり高いのが強い。弱い弱いと言われる十王編だが、カードパワー自体は実は低くは無い。
弱点はやはり「効果を発動するのに殴らなければならない」という点だろう。現代デュエルマスターズでは速攻系以外のデッキが相手の盾を攻撃するのは憚られ、それが十王編の評価の低さにつながっているのだと思う。
後このデッキにおいては長所なのだが、一箱に1枚必ず出るキングマスターカードの「剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ」とVRの「魔軸の鎖 カメカメン」以外は、全てレア以下のカードで組めてしまう(「ミクセル」はやや高いが、代用も可能な枠だしそもそも十王編のカードではない)。
低レアが強いのは「安くて強い」を謳う当ブログにとっては非常にありがたいのだが、SRに魅力が無いとパックは売れないだろう。
いずれにせよ「十王編が弱い」のではなく、「商売が下手だった」のが、十王編の売上が低下した原因なのではないか(後コロナウイルスも非常に痛い)。
終わりに
十王編は環境に入っている一部のカード(ドラグナーに採用されていたゲンムエンペラーや赤単キリフダッシュ、一部の鬼札王国のカード)しか知らなかったが、実際に研究するとかなり強いのではないか? という事が判明した。
現環境にはあっていないかもしれないが、今後出るカード次第では十王編のテーマが環境入りする可能性は十二分にあるだろう。
シールド戦で3連敗した禊として作った記事なのだが(王来篇でやる予定のはずが在庫切れで十王編第4弾を使うルールに変更され、十王編のカードを知らないユーノはあっさり3連敗した)、思った以上に出来の良いデッキが出来たと思う。値段もミクセルさえ抜けば5000円以内なので(ミクセル採用版だと5000円超えるので、カテゴリーは5000~10000)カードショップで暴拳王国のカードを見かけたら是非組んでみて欲しい。
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